HOLY'S BLOG

働くニット

働くニット、続きます。

この毛糸でサンカ手袋を作ります。

サンカ手袋とは、スコットランドは、ダムフリーシャー州サンカ地方で、編まれている手袋です。

18世紀から19世紀の前半に編み始められ、

19世紀中頃には、ほとんど消滅しかかっているという事実。

伝承の起源として、シェットランドで編まれた馬車を操るドライビンググローブをサンカの人達が真似をしたのではないか、という説と、

当時、ヨークシャーに出現したカーペット工場の生産品に影響を受け、それまで無地の手袋を編んでいた人たちが、紡績で作られた細い毛糸とパターンを用いて編み始めた手袋なのでは、という説と。

 

どちらにしても仮説であり、定かではないそうです。

いずれにしても、名もなき人達が、伝承を残すことなく、技術とパターンのみ、引き継いでいるこの手袋。

工芸と言わずして、という気持ちになります。

 

サンカでは、黒と白の二色で編まれた手袋を、この色を使って編みたいと思います。

 

*参考文献『海の男たちのセーター』福のりこ著(日本ヴォーグ社)より

 

 

土曜の編み物クラブより

昨日の編み物クラブより

クラブの方の作品です。

「はじめて着るものを編みました」

フェアアイルの技法で、編まれました。

忙しい日々の中、少しずつ時間を繋げて、

仕上げられました。

緑系の混ざり糸2色を使って、深みのある色合いのベストとなりました。

Vネックの減目や、前立てを編むのは難しかったと思います。

貝ボタンも良いですよね。

よく似合っておられます。

ずっと着られますね。

働くセーターを着る人は その2

働くセーターは、前後ろなく着られるセーターですが、剥ぎがないので裏表でも着られます。

裏編みが表になると横にシワが入り、柔らかな雰囲気となります。

「触った感じも変わりますね」

何度も何度も確かめる清政さん。

さて、動きやすさはどうかと、また動いてもらいます。

 

 

照れながら写真撮られつつ、

急に笑顔でこちらに振り向きます。

「今日のお勧め本ですか?」

「ハイ、そうです」

ちゃんと本の紹介も忘れないところ、さすがです。

「広島に文化的な発信ができる本屋をつくりたい」という思いで、2014年にオープンされたREADAN  DEAT。

これからも清政さんの企画されるイベント、ワクワクします。

 

働くセーターを着る人は

働くセーターのオーダー主は、

6月18日で5周年を迎えられる、READAN DEATの清政光博さんでした。

イベント続きでお忙しい中、たくさん写真を撮らせてもらいました。

どんな雰囲気のセーターか、よくわかると思います。

働くセーターは、継ぎ目がないので、体を動かしても突っ張るところがありません。

 「さあ、働いてみましょう」

作業の動きを確かめるように、いつもの仕事をしてもらいます。

 

 

本を整え、

明日のイベント用の紙袋を準備をします。

 

働くセーター そのディテール

働くセーター仕上がりました。

ディテールをご紹介します。

ラグラン袖で継ぎ目なく、襟元から丸く編んでます。

脇の下には菱形のマチを入れました。

腕周りが動きやすく、全体的にはフィット感のあるセーターですが、とても動きやすいセーターになっています。

襟元に前後はありません。

1日このセーターを着て、次の日には前後逆に着れば、肘の部分など同じところばかりが痛むこともありません。

北欧の漁師は、朝日が昇る前、暗がりの中でセーターを着て漁に出掛けました。

前後構わず着られることが必要だったのです。

作業着であるため、痛みを少なくすることも必要でした。

全部筒で編んであるということは、例えば脇腹の部分のみ擦れ続けて編み地が薄くなっても、その部分だけ編み変えられます。

袖口や襟元、裾も然りです。

裾と袖口のリブは、お客様の用途に合わせ、お好きな長さで編みます。

どうぞ仕事着としてお使いください。

保温性、通気性に富んだシェットランドヤーンで編んだセーターは、しなやかにその方の体の沿って動いてくれることと思います。

HOLY’Sより

 

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