25周年かもしれない その2
前回、穂高でのWSで、私の仕事への経緯に涙した女性の話を書いた。→*
この話には続きがあって、私は穂高でのWSの後、長野まで足を伸ばし、前回にも書いたノーノ分室と、同じ時期からHOLY’Sを支えHPを立ち上げてくれたクラバラシマユミ
ちゃんに会いに行ったのだ。
どちらでも、穂高で、私の仕事の経緯に涙した女性の話をした。
慣れた調子で話をしたら、何か琴線に触れたらしくポロポロ涙を流されたという話だ。
私が仕事をはじめた当初から知ってる彼女たちには、話すべきニュースなのだ。
ノーノ分室の光ちゃんと恵子ちゃん、そしてマユミちゃんにしても一様に同じような反応を示す。彼女たちにとっては、その私のエピソードの登場人物、また関係者なので耳慣れているのである。
ニヤニヤと話を聞き、最後では「ハハー」と笑いつつ「なんか触れちゃったんだねぇ」と、私が慌てる様子が見えでもしてるかのようだった。
25年、それは結構長い年月。
音信不通にもならず、ずっと続く関係というのは、稀なのかもしれない。
仕事関係者でもあるからという理由も大きいけれど、それだけじゃないと思う。
だからこそ・・・。
それに続く言葉が今は見つからないけれど、とにかくありがたい存在なのだ。
ノーノ分室に立ち寄りたかったのは、私はお洋服を何かしら買いたかった。彼女たちと顔を見ておしゃべりをし、ふざけ合い、ご飯を食べたことは、広島に帰ってから、私の日々を元気にしてくれる。
マユミちゃんと会って、家族のことや共通の友人、日々の小さな報告をすると、マユミちゃんに初めて会った頃の学生時代の自分に戻る気がする。
「この道で、アタシ、まちがってない?」
と確認したくて、私は長野に立ち寄ったのだろう。実際、口にする訳ではない。
光ちゃん、恵子ちゃんとご飯屋さんに行く道すがら、東京出張から帰って来たchannel.books さんの圭さんと浩美さんに偶然会えたのも、長野でもらったプレゼントかと思えるほど、うれしかった。
特別じゃなくて、また来週も会えるね〜みたいに、私達は手を振った。
TREK VOGEL の美音さんが、別れ際に持たせてくれた穂高神社の柏餅。
穂高神社は、とても神々しい場所だった。またあの緑の中に立ちたい。
長野での次の朝、光ちゃんが竹せいろで蒸し直し、木のすてきな器によそってくれた。
こういう小さなひとつひとつが、私には新鮮で美しく、ありがたい。