メンズベスト ラストスパート
今作ってるベスト、ラストスパートにかかってきました。
フェアアイルを手掛けてる時は、マラソンをしてるような気持ちです。
実際のマラソンは、走ったことないけど。
ベストならハーフ、カーディガンならフルマラソンかな。
メンズベスト、襟から前立てを編んでるところ。
浅めのVネックなので、今回はひと続きに編みます。
ボタンホールも開けながら。
今日で編む作業は終わり。
後はエキストラステッチや糸の始末、ボタンホールで、一日仕事です。
Quinka, with a Yawn 「ハルニレ」
http://youtu.be/QS19iKqoWUc
今日はここまで
今日はここまで。
途中、編み直しもしたけど。
前回のと緑の配列を変え、色も加えたのだ。
前回
今回
これもメンズで、そろそろ袖ぐりに入ろうかと、考えてるところ。
いつも取り掛かる前に編み図(編む柄と、何目何段などの編み図)は、完全に決めてしまうのだけど、編みながら、考え直すこともしばしばで。
今回もオーダー主様は、(この言い方、お主様、みたいで他に何かないものかと思っている。)前回のOさんと同じMサイズだけど、少し厚みのある方なので、もっと肩で上がっちゃうだろう。
だから、袖ぐりをぐっと下げなきゃだ。
また明日、考えよう。
それでは、お休みなさい☆
使い続けたい物
うちのガスコンロのグリルの火が点かなくなって、サツマイモのホイル焼きも、何より秋刀魚が焼けなくなっていた。
今朝ふと思い付いて、ガスコンロの電池を変えてみる。
ダメだ。
カチカチと点灯するので、壊れてはないはず。ガスの匂いもする。
ここまではもう何度も確かめた。
ふと菜箸の先で、発火の先っちょの角度が、中に入れたものに押されて変わったんじゃないかと、ツンツン押してみた。
するとその手前の曲がった針金に、ススみたいなのが付いており、それが落ちた。
そのススの続きを落としてみると、
見事に着火するようになった!
まだまだ使えるうちのガスコンロ。
このガスコンロは、ここに越して来る時、知り合いの方のお父様の納屋に眠っていた、ほぼ新品の箱に入ったのを頂いたのだ。
納屋に眠ってたので年代物、すでに製造中止になってる型で、安全装置が付いてない。
これがわたしにとっては願ったり叶ったりで、
私は実家から、昭和の天火オーブンなるものを持ち出しており、安全装置の付いてないガスコンロなら使えるのだ。
消防法に違反している訳だ。
窓の付いたドアのある鉄の箱をガスコンロに乗せるとガスオーブンとなり、鉄板の高さを変えることで、上火、中火、下火が効かせられる。
私はこの天火オープンで、スコーンやパウンドケーキを焼いていて、これからもこれをずっと使いたい。
赤い私の、元は母の、ピースオーブン。
高校卒業まで、うちで毎朝のパンを焼き続いたピースオーブン。
実はこれだってすでに2台目で、1970年代に母が自分で買って、それこそ毎日のようにクリスマスのチキンや、誕生日ケーキや、そして週に何度かパンを4斤ずつ焼き続け、真っ暗になって窓もろくに見えなくなっていた。
ある日、働き始めた兄が、どこかのリサイクルショップで、全く同じ物を見つけて来て、さらに使い続けられるようになったのだ。
私が高校卒業して、うちを離れてから、
実家ではその物好きの兄が、まずは電子レンジを買い、パン焼き機を買って、天火オープンの出番は、すっかりなくなっていたので、
実家に戻った私が再び5年前にうちを出るにあたり、「持ってっていい?」と交渉した。
さすがに母は名残り惜しそうだったけど、使ってないのも事実で、
私はガラガラに天火を乗せてバスで移動させたのだ。
世の中は何時の間にか、ガスコンロの消防法が改正されていたけど、
私はおかげさまで、ひと昔前のガスコンロを頂いて、ふた昔前の天火オープンを乗せられる。
こんなしあわせなことはない。
先日もこの天火オープンで、クラブ用の、混ぜるだけの簡単さつまいものケーキを焼いた。
いつかうちでスコーンパーティをしたい。
けなげな温度計。
誰にもヒットしないピースオーブンの話、興味ある方は、焼きたい物をお持ちください。
原毛色といろんな青のベスト
「オムライスが成功した日」は、オーダーベストの着用写真を撮影をさせて頂いた日のこと。
着用の姿、サイズが合っているかを確認するまでは、今でも胸がドキドキします。
いくら編んでも、これで良いと思うのは、自分の中だけです。
ベストは、先日仕上がり直後にお渡ししていました。
さてそのベスト。
色合いは、こんな感じに。
リクエストは、原毛色のMooritの濃淡とDewdrop(露の雫)という色。
その2色を中心に、混ざり糸のいくつかの青を編み込みました。
サイズが合って、何よりです。
肩もあっています。やはり男性は、肩の厚みがあります。
背中側。
オーダー主は、11月2日に幟町公園の前にリニューアルオープンされたジェネラルストア「84」の大田浩史さんです。
お店でも扱われてる「MAROBAYA」の白いシャツを合わされてます。とても肌触りの良い生地でできています。
外でも撮らせて頂きました。
お天気にも恵まれました。目の前の公園の木々も紅葉しています。
新しいお店の場所について、思い描いて探されたお話をしてくださいました。
「あっ」
「このレモンの葉に」
「白いのが付くんです」
「指で触ったら落ちるんですけど」
「どこからくるんでしょう、この白い、、」
「・・・」
久々に、少しゆっくりお話出来ました。リニューアルオープンにあたり、慌しい日々が続かれています。
いい風が吹いて来るような紙袋です。くるっと結ばれたショップカードも新しく、お家の形です。
お話しながら手を動かされてたのは、
その日、納品した84オリジナルコーヒー豆コースターと、宮島は「伊都岐珈琲」のコーヒー豆です。
2階のキッチンのあるスペースも、これからどんな風にされていくのか、とても楽しみです。
「おじいちゃんになるまで着ます」
嬉しい。もちろん着られますよ。
綻びができても、いつでも直しますので。
オムライスが成功した日
今日は、すごく嬉しいことがあった。
そんな日は、早くうちに帰りたい。
用事を全部済ませて帰宅、遅い昼ご飯に取り掛かかる。
今日は朝からオムライスと決めていた。
卵は3個!とふと頭をよぎったけど、自分には2個で充分だ。
鉄のフライパンを使ってるので、コツは、煙が出るほどフライパンを熱っすること。
油をケチらないこと。
具を炒めたところへトマトケチャップを馴染ませてから、ご飯を投入。
このやり方がケチャップご飯をおいしくすると思っている。
卵を焼くのは、改めてフライパンを煙が出るほど熱しオイルを入れる。布巾の上にひと休み。
今日はバターも入れちゃうぞ♪
軽くバターが溶けたところへ溶き卵を入れ、さっとひと混ぜ、火を消してみた。ご飯も乗せて、お皿へくるり。
やったね☆大成功だ!
卵は半熟を保っている。
私は好きな卵は、レモンのようなオムライスとなった。
残りの午後は、また編む。
自然光の中で仕事ができることを、今日ほど有難く感じたことはない。
これからどんどん日が短くなっていく。