HOLY'S BLOG

年明けのごあいさつ

あけましておめでとうございます。
昨夜、カーディガン仕上がりました。
今朝、仕上げ洗いをして干しているところです。
太陽、出てくれないかな。
今回は、仕上げ洗い後にボタンを付けますので、その後にぜひ見て頂きたいと思っています。

この間、放っぽり出していた、やらなきゃいけないことの多さに、呆然としているところです。
ますば寒中見舞を書きます。
今日は、編み物クラブ始めでです。

今年も、よりひとつひとつの仕事を丁寧にやっていきます。もっと上手くなりたい。
要領が良くなれたらと思いますが、それは3番目位の目標にしておきます。(笑)

お仕事を頂けることを何より感謝して、今年もやっていきます。

遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願いします。

追記 2015.12.26.

今日の編み物クラブは年納めで、馴染みある顔触れとなりました。
年末の慌ただしさをかいくぐって疲れも忘れるかのように、おしゃべりも弾みます。

いろんな価値観や環境、人間関係を一人一人持ちながら、同じ時間をこの場所で分かち合えるのは、実に有難いことと、今日はいつもにも増して感じていました。

そのひとつ、今日はクラブの途中に、この部屋のメンテナンス業者さんが入られました。
その方は、前回、この小さな部屋に多すぎる毛糸を見て、「何か商売をされてるのですか?」とお聞きになりました。
私は、「ご家族のどなたか、服飾のお仕事をされてますか?」
と尋ねると、「母が洋裁の内職をしてました」と答えられました。
ああ、やっぱり。うちもですよ。

今日はふとその業者さんに「お母様はお元気でおられますか?」と尋ねていました。きっと今も何かしら作られているのでは?と思ったからです。
「母は、亡くなりました」
私はその方がまだお若いのにと、思っていたら、「僕は48(歳)ですよ」と答えられました。
48歳は、親を亡くすのに、現代なら充分若い年齢だと思われましたが、その方にとっては普通のことのように話してくださいました。

編み物クラブにも、若くして親との縁が薄かった方は結構おられます。
私も父は亡くしているので、決して珍しいことではないと頭ではわかっているのです。

ただ楽しいだけのクラブじゃなくて、手を動かしながら、ふっと、肩が触れ合ってしまったかのように、そんな話になることがあります。

そんな時は、感謝せずにはいられません。

今晩も話が脱線気味です。
このところ、宵っ張りが続いてました。今日は、日付が変わらないうちに布団に潜り込み、明日の爆編み(友人の旦那様が私を“爆編みの人”と名付けたそうです)を備えたいと思います。

今日の編み物クラブ 2015.12.26.

今日は、編み物クラブでした。
Mさんに、仕上がったばかりの初フェアアイルベストを持って来て頂きました。
お仕事のご都合で、今日はスーツ。
ブラウスの上に着て頂きました。


私の計算間違いで、随分着丈が長めになってしまいましたが、背の高い彼女ですので、うまく着こなしてくださることでしょう。

いいですねぇ!

なんかブラウスが上がっちゃってる?
襟が、、、

下からブラウスを、引っ張って。

第ニボタン、留める?

何だか大人しくなってしまいました。
襟元は開けてた方が、大人っぽい着こなしになってたんだあ。

ごめんよ。

あくまでも年上を立ててくれるMさんでした。

こちらこそ、頭が下がります。

製作中 2015.12.25.

「限りなく黒に近い焦げ茶」とシェットランドの人が言ったかどうかわからないけど、原毛のままの色の「シェットランド・ブラック」で編んでいます。
パターンは「ガチャピン」を入れたカーディガンで、とのオーダーです。

オーダー主様、当初「黒で」とのリクエスト。
お話しを聞いていると、真っ黒より柔らかいこの色の方が着まわしが効くような気がして、私の方から、提案させて頂きました。
シェットランドブラックなら、黒っぽくも茶色っぽくも、洋服の合わせ方で表情を変えてくれるのです。

目下の私の悩みは、いいボタンが作られなくなったことで、現行で作られている特に木のボタンは、ほとんど形が単一化されています。
ちょっと雰囲気のいい形の物は、もう古い物でしかなく、昔からの手芸屋、洋裁材料店でないと手に入りません。
今は木のボタンを彫る職人さんがいなくなり、またそういうボタンは、たいがいヨーロッパで、作られた物と聞きます。
広島市内の、自分が好きだと思うボタンは、かなりの量をここ10数年かけて買い尽くしたと言っても大げさではないと思います。(笑)

このボタンは胡桃の木で出来ています。
形より風合いの渋さが、甘過ぎないニットに仕上げてくれるように思えます。

以前、これも長野の友人が、叔母さんが営まれていた手芸屋を畳まれるとのこと。
数が色々の大小様々な木のボタンをたくさん送ってくれて、それはもう嬉しく、そして大活躍しました。
今も時々登場します。

母が婦人服の縫製を生業にしていたので、ボタンは子供の頃から家中に溢れていました。
洋服が傷んで着られなくなっも、ボタンだけは取っておいた物が、大きな箱の中にたんまりとありました。
大きな会社に入ってからは、それは高級服のボタンの残りを買って帰ったり、珍しいフォックや止め金具、ブレードなど、借りて帰り見せてくれていました。
そんなことで否が応でも、「ボタンを見ると、テンション上がる」の反射が身に付いてしまったようです。

買って頂いたHOLY’Sニットについては、(そこは門前の小僧ですので)商品として、気持ちは離していますが、もしその手袋やルームシューズ自体が、ボロボロになってしまっても、ボタンだけは取っておいて頂けたらと、ささやかに思っています。
将来そのボタンは、すごい風合いを出すやもしれません。
新しく仕立てた物にボタンだけ付け替えることもできますしね。

話が随分脱線してしまいました。
今日は、クリスマスで満月。1970何年だかぶりらしいですね。
さっき見上げたら、まだ少し東よりのてっぺんに拝めました。
満月の夜にボタンのことをひとしきり思うのも、(しかもお風呂の中で)なかなか良いものです。

紺色のトナカイベスト

取材などあり、仕上がりをお預かりしていたトナカイベストを、やっと一昨日、ご納品して来ました。

お母様から息子さんへ、誕生日プレゼント替わりにオーダー頂いたのですが、
一昨日お渡しに行くと、「クリスマスプレゼントに隠しておく♪」とのことでした。

ちょうど先日うちで、お客様に試しに着て頂いたのがとてもよかったので、その写真を載せさせて頂きます。

青いシャツに紺色のベストを無理やり着て頂いてしまいましたが、履いておられるパンツの感じと、とても良い感じで嬉しくなります。
やっぱりハンガーに掛けてあるよりもね。
その場におられた方々からも、「いい、いい~」の声に、照れておられました。

いつもはオーダー主様に、一番に見て頂くのですが、今回はこの写真をオーダー主様のお母様にも、見て頂きました。
「かっこいいねぇ!」

さて、息子さんにはいかがでしょう♪

1 145 146 147 148 149 150 151 152 153 186
1 145 146 147 148 149 150 151 152 153 186