撮影会 帽子の巻
先日、友人がモデルになってくれて、しかも私服で、私服も持参で、モデルになってくれました。
まずは帽子。
HOLY’S定番のツートンハンチング帽。
原毛色のグレー・ベーシュミックス(Mooskit/Sholmit)とライトブラウン(Mogit)の組み合わせ。
つば裏は、メンズテーラードスーツに使われたピンストライプの生地と仕立ててます。
写真には写ってませんが、サイドにボタンを着いており、ちょっとしたポイントになります。
この形のハンチングは他にも、全体が一色のケーブルハンチング、アルファベットハンチング、ユニフォームの様な白抜きの数字が入ったナンバーハンチングとあります。
よかったらworksを、ご覧ください。
こちらはソフトベレーハンチングです。
こちらも原毛色で、ブラウン(Mogit)とライトグレーと生成りのミックス(Sholmit/Nat.White)の組み合わせです。
上のハンチングと色味が似てしまいました。
つば裏は、チェックのウール生地です。
スウェーデンの作家リンドグレーンのエミール少年のイメージです。
敢えて言えば、ツートンハンチングはシャープ、ソフトベレーハンチングは柔らかい雰囲気です。
天気のいい川沿いで撮影しました。やはりきれいに撮れますね。
友人には、この季節に暑い思いをさせて申し訳なかったけど、撮る私はニヤニヤして仕方ありませんでした。
少し年上の友人、後で「私がモデルで…」と気にしてましたが、私にとっては、いつもオシャレでかっこいい、こうなりたいなぁと思っている友人です。
本人曰く、「HOLY’Sニットが老若男女に受け入れられるってことで」と、納得してくれていました。
私の方は、嬉し楽しいばかりでそんなこと、ちっとも気にしておらず、ただただ有難く。でももちろん、私もそうあってほしいと思っています。
HOLY’Sでは、色や形、サイズなどお好みに合わせてお作りします。
オリジナルな配色で、お客様との共同作業で作りたいと考えています。
ただいまオーダー会中です。
今オーダー頂いて、秋口までにお渡しします。
お洗濯も可能です。
綻びなどは、修繕致します。
オーダー会については、こちらをご覧ください。
秋冬の装いに、HOLY’Sの帽子が仲間入り出来たら、嬉しいです。
原毛色のVネックプルオーバー
またまた現像シリーズ、原毛色のVネックプルオーバーです。
同世代の女性からのオーダーでした。
着回しにも合わせやすい原毛色で、柄は任せて頂きました。
試し編みを作って、濃いの?薄いの?とお見せしました。どっちが好き?
本に関わるお仕事をなさってる方なので、話は尽きない。
全体は細めにし、丈を少し長め、Vネックを少し深めにと、
カジュアルながら女性らしく、リラックスして着られるように。
仕事着としても落ち着いた感じに、と彼女の生活に馴染むと嬉しい。
太めのパンツにヒール靴とか、ボタンダウンにGパン、ブラウスにプリーツスカートも。
表情を変えて合わせられるかと想像が膨らむ。
今、改めて写真を見ると、袖口と裾に変わり二目ゴム編みしてます。
前の携帯の中には、彼女に着てもらった写真を残している。
原毛色特有の、柔らかくしなやかなプルオーバーに仕上がった。
原毛色については、いつも作品の写真を撮ってくださっているslideさんが、ブログにて、とてもわかりやすく説明してくださってます。
桜満開の山
HOLY’Sオーダー会、キャンペーン中です。(笑)
制作は大真面目です。こちらっ。
高野町のお客様より、緑のセーターから2年後、カーディガンのオーダーを頂いた。
4月の頃、高野町の山々の桜満開なピンク色カーディガンを、とのこと。
パターンはすぐに決まった。
胸までは、リスのベストに使った木のパターンを配置、胸の切り替えに八芳星。
可愛過ぎず大人の女性が着る桜満開のカーディガン。
イメージはすぐに決まったのだけど、配色では、正直時間がかかった。
ピンクをベースにしてそれより淡い配色にすると、ベイビー服のようなファンシーでラブリーに寄ってしまう。
いろいろ試して、ピンクをペールピンクではなく、霜降りのピンク(Dog Roseという色)にしてみたら、道が開けたように配色が決まっていった。
落ち着いて、すがすがしくさえなったことを覚えている。
ボタンは、白の貝ボタンで写真ではわかりにくいけれど、控えめに花びらの形に刻まれている。
ちょうど、自分のボタンストックの中に、このカーディガンのためにと取っておいてたように。
仕上がってお送りしたら、喜んで頂けて、自分ととても嬉しく小躍りしたのだった。
このカーディガンに取り組んでいる最中、街でマリメッコの生地を見かけた。
比べるのは大変おこがましいのだけど、
つくづく自分は、日本人で、霞がかった風景を見続けてることを自覚した。
ある鏡開きの日
こんな写真も出てきた。
3年前か、鏡開きと編み物クラブが重なり、うちの鏡開きに付き合ってもらって、みんなでぜんざいを食べた日のことだ。
偶然、居合わせた友人と友人が、HOLY’Sのベストを着ている。
こんな風にひとりひとりの日常の一着になれたらと、心から思う。
二人してデニムシャツと重ねてるところも、たまらない。
ヘチマカラーのカーディガン
またしても前に撮った写真、旧式デジカメ(薄いカードの)現像シリーズです。
原毛色での、この柄この配色で、ヘチマカラーのカーディガンのご注文を頂いた。
長野でのこと。
オーダー頂いた女性は、シェットランドヤーンで編まれたセーターをすでにお持ちで、その暖かさをご存知でした。
このパターンでは、これより前に3着作っている。
前開きベスト2着と、大判のショールだ。
http://holys-knitting.com/works.html
(2010年の『巻物展』を見て頂けたらと思います。)
試し編みを作っていた時は、自分のカーディガンとして考えていた。
展示会の折、幾つかの試し編みの見本として置いていた中で、別々の友人がこれを気に入ってくれて、オーダー頂いた。
お二人とも、お揃いのように前開きベストだった。
お一人は水牛角のボタン、もうお一人は今は製造していない木のボタン。
ボタンが変わるだけで、水牛角ボタンは大人っぽく、木のボタンは可愛らしく仕上がった。
さて、問題はヘチマカラーだ。
ニットでのヘチマカラーは、幅広のゴム編みで、折の部分はゴム編みの長所を生かして襟の仕様となる。
しかし、シェットランドヤーンで編むフェアアイルでは、その薄さと裏と表があるために、ただその形に編むだけでは事足りない。
このことは、フェアアイルの大先輩佐藤ちひろさんから学んだ。
薄い台形の台襟を編み、折れる襟は裏表を逆にして丸いカーブを作りながら編んだ。
ここは、洋裁の仕事をしていた母からだ。
この試し編みは未完であり、本番では、幅広の柄に濃淡を作っている。
自分のカーディガンは、まだ出来ていない。