HOLY'S BLOG

優しい色のフェアアイルベスト

編み物クラブにも来てくださってる女性からのオーダーでした。
前開きのベスト。
小動物のような可愛らしい雰囲気の彼女に、ベースのこの色を選んだのは自分だったんじゃなかったかな。

Camel、まるで、野うさぎやリス、ヤマネを思わせる色です。
何の色を合わせるかは少し考えましたが、彼女が自分の作品でも大好きで良く使われる、オレンジがかったButtercupの黄色が決まると、もう後は迷いませんでした。

自分でも大好きな配色の作品です。
強い色でなければ、どんな色でも合わせられそうです。

小さなドロップ色のボタンをたくさんつけました。

開催中のオーダー会、おかげさまでお一人お一人とオーダーを頂いております。
お話をしているうちに、お客様が選ばれた色に、「こんな色合わせで、着ていただきたい」と思い浮かんできます。
自分でもそれを早く見てみたいけど、手の仕事です。
気持ちばかり、ワクワクします。

アラン

お客様のなかった昨日は、終日編んでました。
今、シェットランドランドヤーンで、アランを編んでます。

自分の好きなパターンを組み合わせてデザインしたら、隔段で目をあっちこっちさせなくちゃで、思いの他、歩みが遅い。
つまり、商業的デザインではないということ。
自分のやってみたかったことを盛り込んで実験的に、好き勝手に作らせてもらっている。
だからこそ、このパターンでやり遂げたい。

アランが極太の毛糸で編まれるようになったのは、紡績の機械化が進んで、手編みでありながらも大量生産、海外輸出されるようになってからで、
女性達が家族の為に編んでいた頃は、もっと細い糸で繊細に編んでいたようだ。
だって太い糸のセーターはやはりモコモコして動きにくいもの。

ニットは労働者の作業着だったから、動きやすく、そして温かさを追求された。
剥いだり継いだりも極力避けて、(なぜなら、そういうところが目に負担がかかり痛みやすいから。)輪でなるだけ編んだと思う。その方が、痛んだ時の編み直しもしやすいのだ。

豊かなパターンでより美しく手を掛けて編みながらも、丈夫さと少しでも効率良くと、考え尽くしたはずだ。

目を詰めて温かくずっしりでも、体にジャストフィットで編んで、
剥ぎもなければ脇がすっきりして、動きやすかったことだろう。
漁や、石を割る厳しい労働の身を守るセーターとして。

オーストリアの原毛一色で編まれてたセーターが、古い文献を見ると、セーター全体にいくつものケーブルパターンが盛り込まれ、まるでレリーフの様。
それは手の込んだもので、真似しようと簡単には思えない。

東欧の内陸部、トランシルバニア地方がヨーロッパの起源だったそうなので、オーストリアの編み物のパターンも、巡り巡ってアランセーターになったんじゃないかと、勝手に解釈している。

手間を惜しまない仕事というのは、現代ではオートクチュールかハイブランドの話、もしくはお金持ちの趣味の世界でしかあり得ないのか。

そんなことを考えながら、編んでいる。

どうにかなんないかなぁ。
この自分の仕事の遅さもね。(笑)

コーディネイトしてみる

オーダー会の間、見本としてオーダー主様よりお借りしているトナカイベストに、自分の洋服を合わせてみました。
ちょっとやってみたかったのです。^^;

長野での個展をさせて頂いてるノーノ分室
いつもディスプレイされているコーディネイトがとても素敵です。
針金ハンガーに布を巻いて使うと、普通のハンガーを使うより、掛ける服に表情が付けやすい、と教えて頂き、すぐに自分もそのハンガーを作りました。

服は全部私服なので、used感は、否めません。

Gジャンをこの上から羽織ります。

パーカーとの重ね着もします。

スカートバージョン。柄on柄。(笑)

ブラウスにふんわりと。

持ち服の少なさも隠しきれませんけど、こんな感じです。(笑)

*8 holy's storeのトートバック

2009年の「*8 holy’s store」にて、
ハチラボことパン教室主催のハチさんと、HOLY’Sで製作。
おかげ様で完売となったこのトートバック♪

このトートの修理、承ります。(^-^)/

バック自体は、市販品でして、これがとても便利なんです。
持ち手がしっかりしてるし、底のぐるりにコードが入ってるので、瓶ものを運ぶのに重宝します。

タグは、好きな布に付け替え、文字を二人で印刷しました。

これは、私のですけど、使い続けて底の布が擦り切れてきました。

布を当てて補強しました。

表は、ミシン目がこんな感じです。(これは手で繕った後ミシンをかけたものです。本番ではもう少し綺麗にお直しします。)

底にシリアルナンバーを印刷しました。
限定24個作りました。

こんな風でよかったら、ツギをお当てして、長く使って頂けたらと思います。
キズは、小さいうちが、修理代もお安く済みます。
この位で500円で、承ります。

ハチラボ、またはHOLY’Sの仕事部屋にてお預かり、HOLY’S母とHOLY’Sでお直しします。
よかったら、ぜひに♪

撮影会 セーターの巻

先日の撮影会のこと。
私のフェアアイルセーターも着て頂きました。


被っておられるキャスケット帽は、以前彼女がオーダーくださったものです。
動物キャスケット帽(リス)→works2007

このVネックセーターは、フェアアイルを編むようになって自分でパターンを引いた最初の作品で、丈が少し短くなってしまいました。
それでも毎年着ています。
16年位になると思います。
シェットランドの原種のひつじの原毛色で配色しています。

いつもの自分の服とではないので、新鮮です。

こちらも自分のカーディガンです。

このカーディガンの配色は、気になる色を集めてみたら、Walnut(胡桃)Esspreso(エスプレッソ)Wheatgerm(小麦)Rye(ライ麦)Cornfield(麦畑)Flame(炎)と、なんだか自分好みのパンが出来そうな配色となりました。

シェットランドヤーンの特徴として、保温性と通気性に富んでいるので、着ているうちにホカホカと温まってきて、汗をかいても水分は逃してくれます。なので体が冷えるということがありません。

また、中細という細くしなやかな糸を2本で編み込んでいるので、ゴワゴワすることなく、日常着としてお使い頂けると思います。

急に日差しが強くなりました。

ただいま、オーダー会中です。
セーターやカーディガンの他、帽子や手袋、ルームシューズ、フットウォーマーなど、HOLY’Sのニット小物もお好きな色とパターンでお作りします。

30日(火)まで。
大変申し訳ありませんが、来られる日の前日までにご予約ください。
詳しい連絡先などは、こちらをご覧ください。

どうぞよろしくお願いします。

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