今回のオーダー会、終了しました
おかげ様で、今回のオーダー会が終わりました。
私にとってはたくさんのオーダーをお受けし、今から気合が入っています。
色や形の好みを伺うだけでなく、どんな配色でなら一番心地良く着て頂けるかを、一緒に探っていく作業はとてもおもしろくてたまりません。
時に話は大きく脱線もしますけど、私にとってはその方を感じられる貴重に時間であり、
迷ってたことも、脱線から着地点が見つかることもしばしばです。
今朝のこと、
部屋の掃除を終え、お茶の支度や、今日のお客様にお見せする、必要な写真や編み地を用意しながら、とても心が落ち着いていくのを感じていました。
この夏をかけて、作ります。
次回のオーダー会は、今年の冬に出来たらと考えています。
さあ、作るぞー!
優しい色のフェアアイルベスト
編み物クラブにも来てくださってる女性からのオーダーでした。
前開きのベスト。
小動物のような可愛らしい雰囲気の彼女に、ベースのこの色を選んだのは自分だったんじゃなかったかな。
Camel、まるで、野うさぎやリス、ヤマネを思わせる色です。
何の色を合わせるかは少し考えましたが、彼女が自分の作品でも大好きで良く使われる、オレンジがかったButtercupの黄色が決まると、もう後は迷いませんでした。
自分でも大好きな配色の作品です。
強い色でなければ、どんな色でも合わせられそうです。
小さなドロップ色のボタンをたくさんつけました。
開催中のオーダー会、おかげさまでお一人お一人とオーダーを頂いております。
お話をしているうちに、お客様が選ばれた色に、「こんな色合わせで、着ていただきたい」と思い浮かんできます。
自分でもそれを早く見てみたいけど、手の仕事です。
気持ちばかり、ワクワクします。
アラン
お客様のなかった昨日は、終日編んでました。
今、シェットランドランドヤーンで、アランを編んでます。
自分の好きなパターンを組み合わせてデザインしたら、隔段で目をあっちこっちさせなくちゃで、思いの他、歩みが遅い。
つまり、商業的デザインではないということ。
自分のやってみたかったことを盛り込んで実験的に、好き勝手に作らせてもらっている。
だからこそ、このパターンでやり遂げたい。
アランが極太の毛糸で編まれるようになったのは、紡績の機械化が進んで、手編みでありながらも大量生産、海外輸出されるようになってからで、
女性達が家族の為に編んでいた頃は、もっと細い糸で繊細に編んでいたようだ。
だって太い糸のセーターはやはりモコモコして動きにくいもの。
ニットは労働者の作業着だったから、動きやすく、そして温かさを追求された。
剥いだり継いだりも極力避けて、(なぜなら、そういうところが目に負担がかかり痛みやすいから。)輪でなるだけ編んだと思う。その方が、痛んだ時の編み直しもしやすいのだ。
豊かなパターンでより美しく手を掛けて編みながらも、丈夫さと少しでも効率良くと、考え尽くしたはずだ。
目を詰めて温かくずっしりでも、体にジャストフィットで編んで、
剥ぎもなければ脇がすっきりして、動きやすかったことだろう。
漁や、石を割る厳しい労働の身を守るセーターとして。
オーストリアの原毛一色で編まれてたセーターが、古い文献を見ると、セーター全体にいくつものケーブルパターンが盛り込まれ、まるでレリーフの様。
それは手の込んだもので、真似しようと簡単には思えない。
東欧の内陸部、トランシルバニア地方がヨーロッパの起源だったそうなので、オーストリアの編み物のパターンも、巡り巡ってアランセーターになったんじゃないかと、勝手に解釈している。
手間を惜しまない仕事というのは、現代ではオートクチュールかハイブランドの話、もしくはお金持ちの趣味の世界でしかあり得ないのか。
そんなことを考えながら、編んでいる。
どうにかなんないかなぁ。
この自分の仕事の遅さもね。(笑)
コーディネイトしてみる
オーダー会の間、見本としてオーダー主様よりお借りしているトナカイベストに、自分の洋服を合わせてみました。
ちょっとやってみたかったのです。^^;
長野での個展をさせて頂いてるノーノ分室。
いつもディスプレイされているコーディネイトがとても素敵です。
針金ハンガーに布を巻いて使うと、普通のハンガーを使うより、掛ける服に表情が付けやすい、と教えて頂き、すぐに自分もそのハンガーを作りました。
服は全部私服なので、used感は、否めません。
Gジャンをこの上から羽織ります。
パーカーとの重ね着もします。
スカートバージョン。柄on柄。(笑)
ブラウスにふんわりと。
持ち服の少なさも隠しきれませんけど、こんな感じです。(笑)
*8 holy's storeのトートバック
2009年の「*8 holy’s store」にて、
ハチラボことパン教室主催のハチさんと、HOLY’Sで製作。
おかげ様で完売となったこのトートバック♪
このトートの修理、承ります。(^-^)/
バック自体は、市販品でして、これがとても便利なんです。
持ち手がしっかりしてるし、底のぐるりにコードが入ってるので、瓶ものを運ぶのに重宝します。
タグは、好きな布に付け替え、文字を二人で印刷しました。
これは、私のですけど、使い続けて底の布が擦り切れてきました。
布を当てて補強しました。
表は、ミシン目がこんな感じです。(これは手で繕った後ミシンをかけたものです。本番ではもう少し綺麗にお直しします。)
底にシリアルナンバーを印刷しました。
限定24個作りました。
こんな風でよかったら、ツギをお当てして、長く使って頂けたらと思います。
キズは、小さいうちが、修理代もお安く済みます。
この位で500円で、承ります。
ハチラボ、またはHOLY’Sの仕事部屋にてお預かり、HOLY’S母とHOLY’Sでお直しします。
よかったら、ぜひに♪