HOLY'S BLOG

『世界の衣装』

みやこうせいさんのルーマニアの写真集と民族誌が好きだと話していたので、友達が「ホーリーさん好きかも」と、この本を貸してくれました。『世界の祭りと衣装』
会話の小さな一片を覚えてくれていて嬉しい。

みやこうせいさんの写真を見ていると、「流行」や「自分を表現する」ファッションなど、どうでも良くなってきて、
変わった格好や高価な洋服を買う事も、「自分が何者か」などと考えることも、全く必要ないように思える。
せっせと手を動かせ。
たまに歌え。踊れ。

好きなページが選べないほど、どの写真も好き。
日々もハレの日の装いも、家族の誰かが手をかけたもの。素材からして、実はとても上等なもの。

友達が貸してくれた本。表紙のラテンな感じも良いけど、

北の国のが好き。特にこのオランダの少女たちにシンパシーを感じる。欧州の中でも顔の薄いあたりが。

こちらもオランダ。婚礼の祭りでは、老いも若きもこの衣装。この被り物。腰には大きなお財布。

ドイツのワッペン売りの少女。この顔、この衣装。仕事をしてる誇りさえ感じる。
ノルウェーの双子の幼女。ほっぺた属。大人も子供もこの衣装を着てすごしてる、とのこと。

ふたつめのドロップショルダーベスト

ふたつめは、ベスト。
昨年、友人のオーダーで作ったベストの形や色を気に入って頂き、同じパターンで、丈短めのベストをお作りしました。

試着して頂きました。

「今日、スカート履いて来れば良かった~」
今日のパンツにもお似合いですよ。^^

「おばあちゃんになっても着るわ」
綻んだら直しますので、ぜひに。

「秋になるのが待ち遠しいわ」
嬉しいなぁ。私も、首を長くして待ってます。

ルームシューズとギャザースカート

昨日は、ふたつのお渡しをしました。
まず、ルームシューズです。

色と形は、お客様がお決めになりますが、ボタンと中敷きの布地は、私がその方に似合うと思うものを勝手に選んでいます。
同じ色合いのルームシューズでも、そのせいか、少しずつ雰囲気も変わるようです。

昨日は涼しく、厚めのソックスを履いておられたので、ルームシューズが合ってます。

剥ぎのたくさんあるギャザーフレアースカートを履いておられました。

お客様の足のサイズに合わせて、ルームシューズを作りします。
今回は、背のある方でサイズは、24・5cmで、お作りしました。

足が24・5の方は、靴下のレギュラーサイズを少し小さめと感じます。
22・5の方は、少し大きく感じられますよね。
その辺り、微調整します。

ふたつめのベストは、次回にて。

神楽坂の伝説の店 Georgia Moon

私が19歳の頃、神楽坂にGeorgia Moonというセレクトショップがあった。

私は夜学生で、昼間は楽譜の版下を作る「楽譜工房」という小さな会社に勤めていた。音符に合わせて、歌詞や指示記号を和文・英文タイプで打つのが私の仕事で。
そしてしばしば荒木町の工房から、津久戸町にある出版社へお使いに行った。

東京の地理にもようやく慣れ、電車から自転車でのお使いに進歩した頃、大久保通りから神楽坂を抜け、小さな路地を曲がった所に、その店はあった。

ひっそりと、オレンジのテント屋根に「Georgia Moon」

しばらくは気になりながら、通りから眺めるだけだった。
時々、店の前にブルーのアメリカンタイプの中型バイクが止めてあり、店主のセンスを窺わせた。

ある日、今日こそはと、お使いの途中にも関わらず、自転車を止めて店に入った。

そこで私は、ファッションにおけるアメリカに出逢ったと言える。
カラフルなコミックスプリントのTシャツ、染め色の深い大判のバンダナの数々。
デパートのそれとは全く違う風合いのデニム。
ヤシの木ボタンのアロハシャツ。

L.L.Bean.より先に、老舗のアウトドアブランド『Eddiebauer』にもその店で出会った。
デザインや値段だけじゃなく、素材の良さと作りの確かさへの価値を初めて知った。
Puttipadouのカットソーや、子供用トアレ Putti Poanの香りを知ったのもその店だ。

店主は、小山田圭吾に似た男性で、全く年齢不詳。

キース・ヘリング直筆サインが入ったスウォッチが何気なくレジ横に置いてあり、それは店主がニューヨークで、直接書いてもらったと聞き、もう雲の上の話の様だった。

それからも、お使いの度に前を通りながら、横目で眺めて、自転車を走らせていた。

数年経った頃か、「Sale」の文字が店の窓に貼られてあり、私は自転車を止め、店に入った。
全品2割引という。

その日の仕事を終えて、再び店に向かい、
初めてその店で買ったのは、バンダナだった。後にそのバンダナが、ビンテージ品であることを知るのだ。
そして2割引なら、気になっていたあれこれが私にも買える。

そうやって通っているうちに、少しずつ店主と話せるようになり、
「買わなくちゃ」というプレッシャーを全く与えない、地方出の小娘にも天使のような方で。
いつか、馴染みのお客様がいらしてる時には、洗練された都会の男の子が選ぶデニムがここにはあるのだと、眩しくすら感じた。

SALEは、店を閉められるためと知り、
いよいよ閉店される時、私は店内の品物の「これは」と思うものをいくつかお借りし、コットンバックに詰め、
「これは」と思う友達やバイト先の人に売って歩いた。(当時、会社に内緒でバイトもしていたから)

今から思えば、店主がよく貸してくださったなあと思うし、友達も買ってくれたものと思う。
品物が良いことは、見る人が見ればわかるし、それが破格の値段だったからだろう。
「これは誰々に」と思い描いた友達が、やっぱりそれを気に入ってくれた時の嬉しさを、今でもよく覚えている。

「ありがとうね」と店主から、ラルフローレンのボタンダウンを頂いた。boys size。
綻んでは何度も縫い直し、すっかり着倒してしまった。

今でも店主とは、細々とお付き合いが続いている。
うちにあるイギリスの国旗のついた鉛筆削りは、ひょっこりと送られたもので、
友人達には、すっかり見慣れてるであろうスカートやブラウスも、あの時Georgia Moonで買ったものだ。

天使のような店主は、今は家業を継いでおられるが、「またいつか店をやりたい」と言われている。
それは飲み屋かもしれない。
それも、楽しみで仕方ない。

新しいTシャツを

ある日のBGM。

https://m.youtube.com/watch?v=dBWFUVq85gs&sns=fb

新しいTシャツが欲しくなった。
この夏は、セーターなど大物の製作が続くので、汗をたくさんかいてもすぐに着替えられるように。

気になっていた、最近どうも荒木町で、やたら飲み歩いてるヒロさんのツアーTシャツを、私にも一枚お願いしようと思う。

https://www.facebook.com/hirohoso/posts/942266032539119

その「ヒロさん」とそのお店について、書きかけの文章があった。
ちょうど一年前の6月25日に書いている。
夏になると思い出すのか。ヒロさんがハワイが好きだからかな。

長いので、次のブログに投稿します。
神楽坂の伝説の店 Georgia Moon

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