HOLY'S BLOG

NOW ON KNIT


前後の身頃から、肩線を斜めに編んで剥ぎました。


エキストラステッチを切り開き、そこから袖を編み付けています。


頂いたホワイトチョコレートの柔らかな甘みが、この色合いと合っている気がしました。
レモン生姜が、中でアクセントになっており、
日に少しずつ、紅茶と共に頂きました。

Your Lone Journey

拝啓、ゴフスタインさま
あなたの本を目の前にすると、私は背筋が伸びます。
『Your Lone Journey』
(あなたのひとりの旅)
長年連れ添った愛しい人が、先に逝ってしまうお話。
ちょうど恩師が亡くなられたと連絡が入り、その日がお通夜だった。
さっと東京に行ける訳もないので、私の分は連絡をくれた友達に託した、その日のことだ。
親戚や家族ではなく、恩師を亡くしたのは、これが初めてかもしれない。
自分もそれだけ歳を重ねたということ。
この本を開いていたら、その日尋ねた友達がケニア茶のミルクティーを淹れてくれて、一瞬、涙が出そうになった。


友達を尋ねた日、友達のお母様が私がお作りしたベストを着て下さっており、その装いは、とてもすてきだった。
ベージュの柔らかなタートルネックと、リネン生地のロングギャザースカート。(ご自分で縫われたとのこと)
その上に、Cosmos(宇宙)と名のついた深い紺色をベースに、Jupiter(木星)やMirage(蜃気楼)など、ブルーから紫へと編み込まれているベストを合わせておられた。
その方の生活の場所で、自分が作ったニットが、すっかりその方の物になっているのを見るのは、とてもうれしい。
写真を撮らせてもらいたかったけど、カメラを向ければ、カメラに向かってくださるので、
まるでその日の流れを遮るような気がして、結局言い出せなかった。
しっかりと目に収めた。
そのせいか、いつもよりたくさんお話ができた気がする。
そうか、きっとそういうことだ。

自分の知ってる数人の写真家が、シャッター音の小さなライカを好んで使ったという意味も、少しだけわかったような気もして。

にんじんケーキの仕上がり

ああ、やはり。

味はおいしいと言って頂いたけれど。
混ぜ過ぎたかなぁ。

ピースオープンの日

「50年12月25日、正原で、7500ー」
母のメモ付きの「ピース*クッキング」なる冊子が、手元にあります。
実家から、引っ越しの荷物とは別に、ガラガラ(荷物運びの)で運んだ、天火オーブンの取り扱いとレシピ本です。

今日は、突発的に我が家のピースオープン登場です。
「正原金物店」今も、地元のガスショップとして営業中らしく。
予熱をカンカンで、焼き始めます。
小さな温度計を頼りに、ガスの火で、温度を調節します。




出来たものは、にんじんケーキ。
昨日、友達を訪ねた折、出してくれた、にんじんケーキがおいしかったので。
そういえば、うちにも産直市で手に入れた、色が濃く香りの強い人参がありました。
友達が、クンクン香りを嗅ぎながら、ケーキに入れるフィリングを火を掛けていたのに触発されて、私もと、
シナモンやナツメグを効かせ、
頂いた質の良いバニラオイルもありました。
甘い香りにしたくて、バターではなくココナッツオイルにしてみました。
(基本も出来てないのにね)
さて、出来上がりは、
混ぜ方が悪かったのか、ちんまりと。
焼き縮みを防ぐ、「上からトン」と落とすのも忘れていました。
卵はしっかり泡立てたので、カチカチではないはず。
生地の残りを小さく焼いたのは、味見しました。
一晩置いて、明日の編み物クラブのおやつです。

橋の上より

大寒の今日、久しぶりにうちに来る母を迎えに、対岸のバス停まで、急ぎました。
昨日から雪も散らつく寒い日です。
橋の上は殊更、風が冷たく、
ふと、枯れた枝に小さな白い花が咲いてるのかと、足が留まりました。

ハルジオンでしょうか。
かつて海を渡ってやってきた西洋タンポポが、綿毛を抱えて日本の冬を越えようとしているのか。

季節が変わったら、きっと教えてくれるでしょう。

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