2022.06.17
私が学生寮で学んだこと
いつか、いつか書けたらと思っていたことが、やっと文章としてまとまりはじめました。決してうまくはありません。
あの貴重な一年は、今の私を形作っています。
編み物が仕事になる以前のことだけど、あの頃の日々が今に繋がっているような気がするんです。
90年代のある1年を、私は某大学の学生寮受付のバイトで暮らした。
かかってくる寮生への電話の取り継ぎ、郵便物の仕分け、面会に来られた方の寮生への呼び出しが、仕事だった。
寮生が200人もいるってわかってたら、やってなかったかもしれない。
友人から引き継いだバイトは、寮の食堂でお昼ご飯が賄われることと、電話番の間、本を読んでもいてもいいと聞いたから。時給より手堅さを選んだ。
積極的に人に関わっていくタイプではなかったけど、否応なく接点は生まれる。
同年代でありながら、全く別の境遇にある彼らの生活を目の当たりにするのはカルチャーショックだったし、別世界を見ているようだった。
世の中は、ショルダーバックのような携帯電話をお金持ちの大人が使いはじめる頃で、若者にとってはまだまだ高嶺の花だった。そんな個人電話に切り替わる前の「取り継ぐ」受付の仕事と、寮生とのやりとりは、今でも思い出深い。
そのひとつひとつを、取り出してみようと思う。
「私が学生寮で学んだこと」は、当時、私が愛読していた鎌田慧さんの著書「ぼくが世の中に学んだこと」(ちくま文庫)を文字っています。
添付する写真が基本的にないので、ここで書いていこうと思います。毎週金曜更新予定。飛ばしたらすみません。。