2022.06.02
RENREN COFFEEと
昨年亡くなった友達のお墓参りに、共通の友達を誘って、一緒に行った。
彼には、その友達の死を初めて知らせることになってしまった。
彼も一昨年、ご両親を4日違いで亡くされている。あまりに突然のことで、最近やっとご両親のためのお墓を選び、納骨したばかりだと言う。
私たちは、彼のご両親のお墓参りと、友達のお墓参りをツアーしたのだ。
彼は、ご両親の納骨に、お坊さんは呼ばず、自分で墓石を持ち上げ、二つのお骨を入れたという。形式より、何が一番ご両親にとって喜ばれるかを考えたんだと話してくれた。
友達のお墓に移動して「ここだよ」と指差すと、彼は友達のお骨が入っている扉に手を当てた。しばらくそのままでいる。
私たちが「スピリチュアル」を口にしたことはないけれど、まるで何か感じ取るかのように。
彼のその姿には、見覚えがあった。
彼は、広島産の木を削り、使い心地の良い椅子や家具を作っている。
彼の作るアームに触れると、彼の仕事がそのまま伝わる。
帰りに、府中にある珈琲屋さんへも連れてってもらった。特性サンドのオムレツが少し甘めで、マスタードと塩気の効いたハムと合わさる。濃いめのコーヒーもおいしい。
よく噛んで味わい、名残惜しく、最後のひと切れを見せ合いながら、食べ終わった。