編み物クラブのこと
編み物クラブのことについて、ちょっと書いてみます。
はじめたのは、食べていくためです。
私は自分が作ってないと保てないので、「教える」をメインにできないんです。
でも製作のみで稼げる金額は限られます。ない時だってあります。
ひと月に5日間、編み物クラブを開講しました。
編み物をする人が、開講日それ以上に集まるとも思えませんでした。
おかげさまで、ちょうど良い人数で、ここ数年保たれています。
もちろん溢れる時もあります。
でも、私は作る時間を死守します。
空いてる時もありますしね。水物です。
「クラブ」と呼ぶのは、当初自分に自信がなかったからです。受講料はいただくので矛盾してますが、教室と言えるほどの、、。私は無免許ですし。得手不得手も承知しているので。
最近は、それで良かったと思っています。この場所が、あんまり教室らしくなくて、来てくださるメンバーの顔ぶれで、その日の雰囲気が変わりますし、
昨日も、私でカバーしきれない初めての方を、隣に座った先輩が導いてくださったから。
メンバーは移り変わります。
それがいいと思っています。
来られなくなった方への寂しさを、感じない訳ではないけれど、私は、私がいなければ進められない編み物を、教えてるつもりはなく、
私が学んだように、自分の力になる技術としてお伝えしたいと思っています。
なので、いつでも独立していただきたい。
そして、人生は移り変わっていきます。
ここに通える時間と、編み物に集中できる時間を持て得る「時」と、他に忙殺される日々と。
それは「家族の勤め」や「自分の病を癒す」「仕事に精を出さざるを得ない」。
でもその方にとっての編み物よりも仕事がライフワークならば、そうあっていただきたい。
人として、私がどんなにその方に惹かれていても、私が関われるのは、この場所なので。
敬愛するカワムラタマミさんのTwitterを見ていたら、
「差し出そうとした手をハッとひっこめる。・・・一方的に差し伸ばしているのではないかしら。自分の思い込みで、相手の物語を勝手に作り上げていないかしら」
と。
ああ、そうだと思うんです。
そんな感じです。
だから、いつでもお待ちしています。