2021.12.09
葵ちゃんのこと
葵ちゃんとはじめて出会ったのは、2008年、長野はノーノ分室での初個展の時だ。
あの頃、葵ちゃんは、バイトと掛け持ちしていたし、私は、今よりもっと食えていなかった。
毎月末、「セーフ!」と言いながら生きてるスタンスを共有できる人。
私はいつでもガケっぷちで、展示会にひとつ旅立つ度に「帰ってきたら夜逃げかなぁ」と考えていた。
葵ちゃんの作る物は、いつもキラキラしていて、葵ちゃんが作るものしか、私は欲しくなかったし、実際持っていなかった。
いつかの展示会で、私がエーデルワイスのピンブローチを作っていて、葵ちゃんがそれを見て目を細めてくれた。私は葵ちゃんに見てほしかった。
葵ちゃんから高山植物について、教えてもらった。
私は、イワカガミのハットピンを作った。
が実現したのは、担当くださるるうさん が葵ちゃんと友達だったからだ。
今日も私は、葵ちゃんからもらった真鍮でできた小さく「HOLY’S」と入ったボタンのようなチャームをピアスにして付けているし、広島の友達が南アルプス登山のお土産で買ってきてくれた、mouve の山バッチを付けている。5つの花びらの小さなバッチ。
旅する働くセーター長野県編は、はじまったばかり。
ぜひ、るうさん が紡ぐ「働くセーターとつながる旅」を一緒に見届けていただけたら、私もとてもうれしいです。