HOLY'S BLOG

20年越しのスピッツ

5月の初めに、昨年の公演延期となったスピッツのライブへ行った。
初ライブだった。
始めてスピッツを聴いて、当時勤め先の近所であった四谷三丁目、老舗CD店「好音堂」(のち、「空耳アワー♪」でネタにされる店、お気に入りの場所だった)
にて、アルバム「ハチミツ」をあの頃には珍しく衝動買いして、
あれから20年だ。

あの頃は、東京一人暮らしで、生活に余裕なく、ライブへはいつか行けたらと思っていた。

広島に帰って来てからは、すでにスピッツライブは、チケット購入が難しくなっていたし、私自身が、違う意味で、余裕を失っていた。

今回は、知り合いの方がスピッツのファンクラブに入っておられて、一緒に連れてってもらった、という訳だ。

さて、20年越しのスピッツは、、、
瑞々しかった!
ロビンソンのイントロが流れてきた時はクラクラしたし、全く当初の歌い回しと変わらずに淡々と歌うマサムネさんを、拝みたいような気持ちにさえ、なった。
歌い手はこうあって欲しい。

途中持ち替えたギターが、あの当時、私がなけなしの貯金で買ったアコースティックギターと似ていて、涙がぼたぼたと出た。
そのギターは、今の仕事で独立する時、身の回りを最小限にしなければと、手放したのだった。その時のことを思いだしていた。

勝手な感傷まで引き出されたスピッツのライブ、本当に良かった。
ファンの方々もかわいらしい女子が多く、年齢層の幅も広い。
男子も多い、柔らかい雰囲気の。

おかげさまで、ほぼ、全ての曲を一緒に歌えたし、
20年前の気持ちと、今に続く自分の道程を行ったり来たり、させてもらった。
感情までも、全くあの時のままに思い出せる、20年経っていても。
年を重ねるとは、こういうプレゼントが、思いがけないところでもらえるものなのだと、初めて知ったような気がする。

渋谷系とはほど遠く、御使い先の新宿区
内をぐるぐる回る日々だった。