HOLY'S BLOG

最近の編み物クラブと亥の子祭り

編み物クラブの方々、大物に取り組んでおられます。
皆さん根気よく、私も目を見張るものがあります。
そんな中、仕上がられたベストです。

彼女のオリジナルデザインです。
ジャストサイズでとてもお似合いです。
配色の一目ゴム編みは、きれいに仕立てるにはコツがいるのですが、納得いくまで直されられました。裏の始末も仕上げ洗いも終えられてます。
きっとこの秋冬、大活躍ですね。

11月となり、広島市内では、亥の子祭りで賑やかな町内も多いです。
先週日曜のピンカートンズスークでの編み物クラブのこと。
安芸郡坂町から、通って来られてる女の子にふと尋ねてみたくなりました。
「坂じゃ、今も亥の子の歌は8分くらい歌ってる?」(8分は言い過ぎ?5分?)

実は私、幼少時に坂町に住んでおり、自分は参加できなかったものの、兄達が祭りだ、亥の子だと、町内を練り歩いていたのを覚えているからです。

続いて、「街じゃ、亥の子の歌は、『亥~の子亥の子、亥の子餅搗いて、繁盛せい、繁盛せい♪』としか歌わないんだよ」と話すと、彼女はものすごく驚きました。

坂町では、今でも亥の子の歌は、

以下コピーです。
【広島県安芸郡 海田地区】
亥の子 亥の子 亥の子餅ついて
祝わんものは 鬼産め 蛇産め
角のはえた子産め
やっさの尻を 
煮え湯で焚いて また湯で焚いて
これのこれの ~さん(亥の子餅をつく家の長男等)に嫁をとって(~さんが女性の場合は婿)
繁盛せえ 繁盛せえ 

私が子供の頃はもっと長かった気がします。

一軒ずつ、その家の名前を交えて歌います。
亥の子祭りは、猪の子沢山にあやかり、子孫繁栄を祈るお祭りなので、こういう歌詞なわけです。
うちの前に、石を打ち付けた跡をしっかり残すことが喜ばれるのです。
小さな町とは言え、一軒一軒回るには、朝から晩までかかり、子供達はヘロヘロになります。
お昼は、決まって大鍋の豚汁が振舞われました。

彼女は、社会人となられて数年経ちますが、広島市内の短縮バージョンのことを全く知らなかったようで、「それじゃやる意味がないじゃないですか?」と繰り返します。
驚くのは最もで、うちの家族も広島市内に引っ越した初めての亥の子祭りには、えらく拍子抜けしたものです。

3日に、うちの周りでも亥の子祭りをやってたなと思ったら、今日もやってました。しかも今日はちゃんと鬼役(小学高学年男子)と神主さんまで、登場です。
しかも二台も出てます。

せっかくなので、千円ぽっきり包んで表に出ました。
神主さんがお祓いをしてくださいました。

街の亥の子は、商売繁盛を祈るお祭りというお話も聞きしました。
私には、ハロウィンの大騒ぎより、亥の子の方がしっくり来るのです。