HOLY'S BLOG

セーターの洗い方と洗剤の話

 

昨年9月にInstagramに上げてた記事です。

大事なことなので、こちらにも。

また、衣替えの時期でもあり、ニットのお洗濯方法についてもらいこちらの過去ブログをご参照頂けたらと思います。

 

 

「jamiesonsの毛糸はチクチクする」と言われるのを時々見かけるのですが、ぜひ純石鹸(シャボン玉かミヨシ粉石鹸)で仕上げ洗いをしてみていただきたい。
どうしてもオシャレ着用の中性液体洗剤では、濯いでもしなやか成分や香料をセーターに付着させ、それが痒みの元になります。

それはjamiesonsに限らず、どの毛糸でも言えます。また液体石鹸は?と聞かれることもあるのですが、液体には、どうしても保存料が入るので、1度反応し始めた肌にとって、化学物質全てに反応しちゃう。面倒でも粉石鹸を「まずお湯でしっかり溶かして水を加える」をやってみてください。ウールのお洗濯物、全部に共通です。

私がオーダーのお客様へ、納品時に、一緒にお渡しするニット製品の「洗濯方法」
もしよかったらご利用ください。
ニットの洗濯方法に慣れたば、大抵のウール製品、うちで洗濯できるようになります。
フワフワなのに首に巻くとチクチクの織物のストールも、肌触りが良くなりました。
(香りたっぷりのオシャレ着用洗剤仕上げだったんだと思う)
編んだ物の仕上げにも、使えます。

私の働くセーターは、どれも原毛色ばかり。
@jamiesonsofshetland
上から、col. 118 Moorit/Shaela
114 Mooskit/White
121 Mogit/Eesit
119 Mooskit/Sholmit です。

見本になるから、スタンダードなカラーで作るという理由もありますが、それより、原毛色の柔らかな着心地のせいかもしれません。
染めの濃いjamiesonsの毛糸、毛糸玉の時はちょっと硬めです。
編み上がって仕上げ洗いの時、
・ほんのちょっと石鹸の量を増やす
・ちょっとだけ温度がある感じにする

石鹸水で洗ってみてくださいね。
ゴワゴワがとれる感触が、石鹸水にニットを浸けたところでわかります。

セーターを干すのに、平らのネットがなくても大丈夫です。
ベランダの手すりに袖も添わすようにかけるんです。
目立たない場所に、ピンで止めて飛ばされないように。
1時間ごとに、かける向きを前後して、さらに裏返して前後ろ。こうした方が早く乾くし、手すりの跡をセーターに残さないように、こまめに向きを変えるんです。

天気が良ければ数時間で乾きます。

*仕上げ洗いについては、書籍『働くセーター』(文化出版局)@books_bunka 48ページにも書いてあります。