HOLY'S BLOG

どんぐり幼稚園のトンコ先生

昨日は、どんぐり山のトンコ先生の誕生日でした。

中学生の時のトンコ先生は、いつもクラスの真ん中で、ニコニコと笑う人気者。転校生の私には憧れの存在でした。

どんぐり幼稚園の先生になったトンコ先生に、私は再会できました。

 

どんぐり幼稚園は、とても自由な幼稚園です。

お弁当の時間も、机に椅子を並べて食べるのではなく、みんな自由に椅子を運び、椅子を机にして、好きなお友達と食べます。

お行儀が悪いことより、友達に痛い思いをさせてしまった時、先生は諭します。

小さな子を大切にできなかった時、先生は子供をギュッとして、いけないことと教えます。

そんなどんぐり幼稚園のトンコ先生に、私は会いに行きました。

 

その日は夏休み中の開放日で、少ない子供達が、園の中を遊んでいます。

少し寂しがりの男の子が、トンコ先生の姿を目で追い、探します。

トンコ先生は、私に言いました。

「あの子はわぁし(私)のことが好きなんよ。こんなおばちゃん先生なのに、好いてくれてうれしいよねぇ」

そうして男の子の後を追い、話しかけます。

 

トンコ先生は、年長さんの担任です。

自分の年長の頃を思い出すと、少し意外でした。

私は保育園だったけど、先生の後を追ったりしてただろうか?

年長の男の子だし、もっと大人びた印象を私は勝手に持っていました。

もしかしたら私は、病弱であった故に、母親や大人の関心をいつも寄せてもらっていたのかもしれません。

トンコ先生が、男の子に寄り添い、話しかける姿に、私は胸が熱くなりました。

トンコ先生は中学生の時のまま、スラリと伸びた脚で、立っています。

その横で男の子が、柱に登ってトンコ先生を見ています。

 

大人になったトンコ先生に、再び会えて私は本当に良かったと思いました。