2019.11.16
切れる鋏となって
編み物クラブに来てくださってるFさんのお父さんは、造船に関わる金型の、元を作る職人さんでした。
木材を削って、金型の元を作るのです。
引退されて、これからは包丁など刃物の研ぎを生業になさるそうです。
先日お願いした母の裁ち鋏と、和鋏が切れるようになって返ってきました。
和鋏は、祖母のものかもしれません。
今回、初めて目の当たりにしたFさんの刃物の扱い。
切れ味を確かめる慣れた手付きは、確かにお父さんから培ったものとして、話に聞くお父さんの印象が、私の中で立ち上がってくるのです。
ピカピカと見せるための研ぎと、切れる研ぎとは違うそうです。
合わせの調節もして頂きました。
道具が使えるようになるってうれしい。
今、夜中3時。夜更かししてしまった。
Fさんのお父さんは、もう数時間後には起きて、昨日考えた今日の仕事の段取りを思いながら顔を洗い、仕事を始められるのだろう。