2019.10.07
10月7日
今日は万喜子ちゃんの誕生日だ。
小学生の頃、住んだ町で近所だったまきちゃんとは、赤ちゃんの頃、総合病院で会ってたんだって。
私も、病弱な子供だったってわけ。
赤ちゃんだったまきちゃんを、まきちゃんのお母さんが、それは大事に抱っこしてたんだって。
小児麻痺で、体が小さく幼くて、かわいかったまきちゃん。
ひとつだけお姉さんだった私は、あなたと育ち、たくさんのことを教えてもらったよ。
今もどうぞ元気でいてくれたらと。
どうしてまきちゃんの誕生日をよく覚えているのか。
小四の頃、まきちゃんへ誕生日プレゼントを小学生らしい何かで作った私が、その朝、通学路で自転車の高校生と横断歩道でぶつかって、肩を骨折して入院したから。
プレゼントは渡せなかった。
私のうちが急に引越しすることになって、それから私も幾度か引っ越しした。
総合病院の待合室で、まきちゃんのお母さんを鮮明に覚えていた母は今、まきちゃんのこと覚えてるかな。
いつか、いつか会いに行こうと決めていたのに、私だけすっかり大人になってしまった。