2019.06.19
働くセーター そのディテール
働くセーター仕上がりました。
ディテールをご紹介します。
ラグラン袖で継ぎ目なく、襟元から丸く編んでます。
脇の下には菱形のマチを入れました。
腕周りが動きやすく、全体的にはフィット感のあるセーターですが、とても動きやすいセーターになっています。
襟元に前後はありません。
1日このセーターを着て、次の日には前後逆に着れば、肘の部分など同じところばかりが痛むこともありません。
北欧の漁師は、朝日が昇る前、暗がりの中でセーターを着て漁に出掛けました。
前後構わず着られることが必要だったのです。
作業着であるため、痛みを少なくすることも必要でした。
全部筒で編んであるということは、例えば脇腹の部分のみ擦れ続けて編み地が薄くなっても、その部分だけ編み変えられます。
袖口や襟元、裾も然りです。
裾と袖口のリブは、お客様の用途に合わせ、お好きな長さで編みます。
どうぞ仕事着としてお使いください。
保温性、通気性に富んだシェットランドヤーンで編んだセーターは、しなやかにその方の体の沿って動いてくれることと思います。
HOLY’Sより