2019.02.07
母のサンカ手袋
母のサンカ手袋です。
私が一番最初に編んだサンカ手袋です。
「海の男たちのセーター」(福のりこ著 日本ヴォーグ社)のサンカ手袋の紹介写真からパターンを起こしました。
サンカ手袋とは、スコットランド、ダムフリーシャー州のサンカ地方で作られ始めた伝統的な手袋です。
この時の仕事の依頼で、使用糸はペピーアルパカです。
ぬめりのある滑らかな毛糸なので、編みにくかったことを覚えています。
手首に「H O L Y S 2001」と編み込んでるので、2001年に編んだものですね。
指が三角柱で、指先が三角錐で構成してるのが、サンカ手袋の特徴です。
指の股には、マチも付けてあり、動きやすくて丈夫、かつては馬車を操る馭者が雨に濡れても手綱が滑らない手袋として重宝したそうです。
常に二本の毛糸を編み込んでいるので、分厚くないのに温かです。手の膨らみに合わせて作ってあるので、傷みにくく長持ちします。
母の管理が悪かったので、この手袋はあちこち虫食いや引っ掛けなどで穴が開き、私が直せれば元どおりに出来たものを、
母が自分のできるやり方で繕っているのでガチャガチャに縫っています。
それでも穴が空きっぱなしで広がっていくよりはマシなので、目を瞑りました。(笑)
この手袋を見ると編んだ時の自分の未熟さを感じます。
何にでも始まりがあるんですね。
今、作っているサンカ手袋は、私のHPの「Works」で見て頂けたらと思います。
→ https://holys-knitting.com/works