HOLY'S BLOG

お直しについて

おはようございます。
お久しぶりです。
前回の編み直しについて。
昨年末、お渡しした男性物のカーディガン。
試着して頂くと袖丈が10cmも長く、
着丈も想定より長くなってました。
着丈はまだしも、袖はあまりにひどいので、冬が終わったら編み直させてくださいとお願いしてました。
70才のお祝いカーディガン。
肩幅、着丈、袖丈、バスト、お腹周り、襟、袖の開き、
打ち合わせの時には、今まで通り測ってました。
でも仕上がってみると、袖丈、着丈が長くなってしまってたのです。
原因はお年故の、体型がいわゆるメンズのM、L、LLサイズに当てはまらないことに私が気づけなかったからです。
お腹周りはあっても胸板、肩周りは痩せておられます。腕も細い。
生地を裁って仕立てる上着なら、肩の幅、カーブに合わせてカットし、微妙なダーツを計算して、伸び留めを付け縫い合わし、美しいカーブが作られるでしょう。
ニットは、型崩れないようしっかり編んでいるものの、体に柔らかく沿うのが良いところです。
その良い面が仇となり、全て袖丈に流れてしまいました。
着丈が長くなったのも、肩や胸のことがあるでしょう。
袖丈を仕立てのように測ってたのも違ってました。
肘を少し曲げて袖丈を測るのは、ニットには必要ないということ。
袖幅も、太過ぎました。
袖下減目の計算をし直し、袖自体を編み変えました。
再度お渡し、着て頂くと、袖全体がすっきりして、若くなられた様にさえ見えました。
サイズが合ってるって大事です。
これは、自分の失敗を忘れないためなのか、忘れるはずもないけれど、
今日になって、ちゃんと記しておこうと、
この気持ちは、自分でも何なんだろうと思いながら書いてます。