HOLY'S BLOG

日曜の朝、雨

昨日の編み物クラブでのやり取りを思い出していた。
お一人がカーディガンの前立てに取り組む彼女に、確か「お正月には、着られますね」と言われた。
他の仕事を見越しても、きっと仕上がるだろうと。
彼女は「何もなく順調にいけば。何があるかわからない」と笑いながら答えられた。
いくら経験を重ねていても、何をやらかすか自分でも予想できない。
失敗したら、編み直す覚悟は決まっている。
なんの仕事でもきっとそうなんだ。
うっかりできない。
キリキリしてると、良い仕事にはならない。
平常心で。
ギュウギュウはダメだ。
鼻歌くらい歌わなくちゃ。
息抜きのタイミングについては、今のところ、まだわからない。
20代の終わり、編み物が仕事になるのかならないのかの頃に、病院で編み物クラブをやっていた。
病院に通う方、入院中の方、誰でもいらしてください。
毎週金曜午後2時
会費 200円
長くご一緒したおばあさんが、「自分だけには負けたくない」とよく言われていた。
何も取り立てた特技も見てくれもなく、誰にも勝てないけれど、自分にだけは負けたくないと、何度も編み直されていた。
わかりにくく間違え易ければ、自分で編み図を工夫して、必ず最後まで全うする。
大阪大空襲を幼子二人をおんぶし手を引いて、火の海から逃げ生きたと聞いている。
あの日々は、今の私を作ってくれてるんだ。