HOLY'S BLOG

「かぜは どこへいくの」

何か一冊をと、ぐるぐる回った古本市で、やっとたどり着いたのは、
「かぜは どこへいくの」
(シャーロット・ゾロトウ さく ハワード・ノッツ え まつおかきょうこ やく)

「どうして、ひるは、おしまいになってしまうの?」と男の子がお母さんに聞くと、「よるがはじめられるようによ」とお母さんが答えます。
昼がおしまいになったら、お日さまは、別のところでお日さまとなり、
風はやんだら遠く行って、どこかでまた木を揺らします。 夜になり、月が出て、朝になると月はまた別の夜を照らし、
秋の落ち葉は、土に還り栄養となり、次の季節の葉や花となる。

終わることなく、ぐるぐると自然の営みは続いていき、おしまいになっちゃうものは何もないと、男の子は知るのです。