HOLY'S BLOG

懐かしい手袋

懐かしい手袋が届く。
17〜8年くらい前になるだろうか。
長野でお作りした手袋は、その後、大阪へと移り、大阪よりこの手袋は届いた。

昨年、久々にお会いした彼女の手を、私は覚えている。細くて、指がすっとしていて、小さな字を書く誠実な手。
その人の手で、この手袋も大切に使われてきたことがよくわかる。

お直し部分は、いくつかある。それでも彼女が誠実だと思えるのは、綻びがどれも致命的に大きくなっていないこと。
「あぶないな」と思われた時点で、きちんと補完され、私の元に届けられた。

時間はかかるけど、きっと直してまた使っていただきますね。

ちょっとオーバー気味になった私の仕事に、こうしてちゃんと振り返ることを教えてくれる。

お互い年を重ねてお会いした彼女は、すてきだった。
京都は船岡山の公園が、またひとつ、私の大切な場所になる。