HOLY'S BLOG

チョッキの話

ベスト、チョッキ。
チョッキを愛する人は、一定数おられるようです。

もう1人の友達の話を書きます。

同じく2008年、広島での展示会を訪れてくれた友達が、私にフェアアイルベストをオーダーしてくれました。

私が作った試し編みを置いていて、友達は、何の前触れもなく、その一枚を私に差し出し「これでチョッキを編んでほしい」と言う。

友達は、何かにつけその私が作ったベストを着て、写真に収まっていて、私をよろこばせる。ブラウスとスカート、デニムにチノパンと。時には、被り物までしていたけれど。そのベストは友達にとても似合っている。

「働くセーター」を発表した「ゴフスタインと私」展 @READAN DEATにも友達は来てくれた。
「働くチョッキはできないか?」と友達は、11年前と同じ調子で私に尋ね、うっかり「ベストなら持ってるじゃん」と私が答えると「この感じでチョッキが欲しい」と重ねる。
(その時にはベストはまだなかった)
頭の中には「こうしたらできる」というのがすぐに浮かんだ。
「少し待っててね」

「働くセーター」の本ができた。
チョッキの作り方も載っている。
友達は、私がオーダーをお受けしてもいいし、自分で編んでもいいと思う。
できたことをよろこんでくれてることに違いはない。

薄手のタートルネックセーターをインナーに、綿シャツを合わせると温か使用の重ね着に、かなりの威力を発揮しますね。
だから働くベストは、ダウンベスト感覚で羽織れるよ。