HOLY'S BLOG

ブックカバーチャレンジ5日目

出張などの慌ただしさに紛れた私のブックカバーチャレンジ、飛んで5日目。

5冊目という方が正しい。

『モロッコ革の本』栃折久美子 著
長沼ブックデザインを生業とした彼女が、1972年に本場のユリユール(糸かがりで革の表紙を付けた製本技法)を学ぶために、渡仏し、片言のフランス語で難解な技術をひとつひとつ学び、クラスメイトや先生と心を通わせる日記。
卒業制作への緊迫感。
革に押す活字のこと。
帰国後、作家森有正氏との「展覧会をやりなさい」のやりとりに、読んだ当時、胸を掴まれる思いがしました。
私の編み物の仕事が始まった頃。

大橋歩さんの雑誌「Arne」の書評欄(松浦弥太郎さん著)で、この本を知り、読みたいと渇望していたら、偶然、本通りのアカデミー書店で見つけました。
背表紙が浮き上がって見えたとは、このこと。

写真は、出張に向かいながらブックカバーチャレンジの投稿を続けようとした新幹線にて。やっとありつけた、むさしのお弁当。6月23日京都市下京区通過。12時23分。

 

なぜ今日なのか。

立花文穂さんの「傘下」@REDAN DEATの展示を観たから。やはり私は物を作る技術を尊敬している。製本、糸かがり。