HOLY'S BLOG

エキストラステッチの綴じ方

エキストラステッチの始末をしています。
前開きベストの左前立てなので、襟元から裾へ、綴じています。
今回は、丸ヨークなので糸始末は前立てのみ。

初めてエキストラステッチの綴じ方を知ったのは、SHEALAを主宰されてる佐藤ちひろさんの展示会へ、神戸まで足を延ばした時のことです。
一人で編んだフェアアイルを見て頂き、私がただ巻きかがりしたエキストラステッチの始末を見て、
「このやり方(ちひろさんがShetlandで習われた伝統的な方法)、持って帰って!」
と、編みかけておられたカーディガンの、まだ手付かずのエキストラステッチをザクザク切って、綴じ方を教えてくださいました。

佐藤ちひろさんを知ったのは、「毛糸だま」という編み物雑誌で、シェットランドヤーンを扱っておられる方として、毛糸を注文する電話をかけたのが最初でした。
本で知り、見様見真似で、2着の小さすぎるベストを編んでいた私に、今思えば、電話で出来得る限りのフェアアイルニットのやり方を教えてくださいました。

そのやり取りがあって訪ねた展示会で、教えて頂いた伝統的技法。
頼りなく始まった私の仕事に、お守りを付けてもらったような気持ちになったことを思い出します。
2000年の秋でした。