HOLY'S BLOG

ヘチマカラーのカーディガン

またしても前に撮った写真、旧式デジカメ(薄いカードの)現像シリーズです。

原毛色での、この柄この配色で、ヘチマカラーのカーディガンのご注文を頂いた。
長野でのこと。
オーダー頂いた女性は、シェットランドヤーンで編まれたセーターをすでにお持ちで、その暖かさをご存知でした。

このパターンでは、これより前に3着作っている。
前開きベスト2着と、大判のショールだ。
http://holys-knitting.com/works.html
(2010年の『巻物展』を見て頂けたらと思います。)

試し編みを作っていた時は、自分のカーディガンとして考えていた。
展示会の折、幾つかの試し編みの見本として置いていた中で、別々の友人がこれを気に入ってくれて、オーダー頂いた。
お二人とも、お揃いのように前開きベストだった。
お一人は水牛角のボタン、もうお一人は今は製造していない木のボタン。
ボタンが変わるだけで、水牛角ボタンは大人っぽく、木のボタンは可愛らしく仕上がった。

さて、問題はヘチマカラーだ。
ニットでのヘチマカラーは、幅広のゴム編みで、折の部分はゴム編みの長所を生かして襟の仕様となる。
しかし、シェットランドヤーンで編むフェアアイルでは、その薄さと裏と表があるために、ただその形に編むだけでは事足りない。
このことは、フェアアイルの大先輩佐藤ちひろさんから学んだ。

薄い台形の台襟を編み、折れる襟は裏表を逆にして丸いカーブを作りながら編んだ。
ここは、洋裁の仕事をしていた母からだ。

この試し編みは未完であり、本番では、幅広の柄に濃淡を作っている。

自分のカーディガンは、まだ出来ていない。