HOLY'S BLOG

サンカグローブ制作

今回は、初の試みで、オーダー頂いた手袋の制作経過を撮ってみました。

左手は、親指を残して編み終えたところ。
右手は、手首まで編んだところです。
「えんじ色」を使った手袋で、デザイン、配色は、お任せで、とのオーダーです。
手の輪郭に、幅と、厚みを加えた大きさを想定して、編んでいきます。

大人の女性ですし、えんじ色の配色には、落ち着いた印象になるように、えんじ色の中でも「Madder」という黒みがかった赤と、「Sunset」の名前の付いたピンクオレンジの混ざり糸を合わせました。
大きめの手です。たくさん動かされてきた尊敬すべき働き者の手であります。

サイズのことも含めデザインを考えた上、指先まで編み込みのある温かいサンカグローブと言われるデザインに決めました。
ちなみに、サンカグローブとは、スコットランド、ダムフリーシャ州サンカ地方で、編まれ続けている手袋です。
オリジナルのデザインから、編み目数などアレンジして、サイズを合わせたアレンジとなっております。

手首部分には、オーダー主様のお名前が、アルファベットで、編み込みました。

指先は、三角錐で減目しながら編み込んでいきます。集中しないと、数え間違えて、うっかり余りの目が出ます。
ちゃんと決まると、キッパリ3目残り、これをまとめて絞ります。

前の晩にここまで編んで、指先の三角錐で、集中力が途切れてしまいました。
残りの指とそれぞれの親指を編み上げます。

中指と、両親指を編んで編み上がりました。

糸始末をして、紛失防止の紐も編んで、仕上げ洗い、形良くして、表裏返しながら、干しました。

今回は、撮影のために嵌めてみました。
親指のマチが、こんな風にしっかり入ってます。

中指のマチ。

自分じゃうまく撮れないものですね。(苦笑)

私には、ちょっと大きめで、ブカブカしてます。きっと、お客様にはぴったりなのではないかと思います。

お渡しするのが楽しみです。