HOLY'S BLOG

今夜もよい眠りをと

ゴフスタインの新作が、友人より届いた。
ねむたがりかぞくは、わたしのへやばきにもすんでいるのかもしれないそうで。


私の部屋ばきは、えらくくたびれているのに、自分で作ったものだからツギを当てては繕ってしまう。
だからいつまでも履いている。
そんなことを言われたら、さらに変えるに変えられないじゃないか。

ゴフスタインの本の見開きには、必ず「・・・へ」と前付けが入っており、
この「ねむたいひとたち」の前付けは、「母と父へ」となっている。
離れがたいものが誰にでもあって、
年を重ねれば重ねるほど、それらのものは、自分に語りかけてくるようになるんだって。
それはまるで小さく宿る零れ種の枝木のように、頼りなく、実はそこここに佇んで、
ふと見る者の胸に火を灯してくれるのだろう。

拝啓、ゴフスタインさま
今日もあなたの本を両手で抱えています。