HOLY'S BLOG

『おばあさんのひこうき』

佐藤さとるさんが亡くなられて、追悼文をいくつか読みました。
その中で、『おばあさんのひこうき』という絵本を知り、
図書館でリクエストを出して、まず読みました。
編み物上手のおばあさんが、より込み入った蝶々の柄を編むことに挑戦し、いよいよ大きな計画を実現するお話です。
先日、年上の友人宅で、1968年に発行された原出版を見せてもらいました。
私が図書館から借りたのは、1999年発行の改訂版で、
原出版には、「まえがき」と「あとがき」それぞれ別の人の文章で載っています。
私にとってそれは、背中を強く押される文章で、
その「まえがき」を写真に撮ってもいいかと尋ねたら、
「それなら、尚男(私のあだ名)が、持ってて良いよ」と頂いて帰りました。

ホクホクと2冊を並べていたら、今日、仕事に来た母が読み入ってしまい、




改訂版を先に読み、村上勉さんの絵を見比べて、

また読んでいます。
文面は全く同じなのに、すっかり読み入ってしまいました。
「仕事してくれませんかねぇ?」
声高になりそうな言葉を、ぐっと飲み込んで、
平仮名ばかり並ぶ原出版も熟読している母に、感心しました。
読み終えると母は、すっかり仕事をしたような顔をして、帰り支度を始めました。