HOLY'S BLOG

そんな今朝は

空はどんより、雨が降りそうです。
昨夜は、編み物クラブが終わった後、母と、母が25年勤めた『八橋裝院』前社長のお通夜に行きました。
私は面識はないけれど、子供心に母を通してずっとハ橋という会社を感じてきました。
母がその社長を尊敬していたことも。
一度だけ、電話で社長と話したことがあります。
それは、私が東京生活を引き上げ、編み物の仕事をもう始めていました。
婦人服の検品仕事をしていた母は、出荷日の残業は当然で、それでもその日は夜も11時を回っていました。
7時位に「今日は遅くなるよ」と母から連絡はあったけれど、遅くなり過ぎです。
母は、すでに60才を超えていました。
「母はまだハ橋ですか?」
「はい、ここです」
「何時まで母を働かせるんですかっ?」
思わず大きな声が出ていました。
「すみません」
それだけの会話でしたが、私は小娘の分際で、社長を謝らせてしまいました。
今思えば、社長も70才手前の頃です。

お通夜からバス停までの帰り道、
「伸くん、(息子さんで現社長)『父の一生は、会社が全てでした』って言われていたね」と私が言うと、
「母さんも八橋に人生捧げたよ」
何気ない、大きな橋の上で、かき消されそうな声でした。
今朝は、会葬お礼のお菓子をお茶と頂きました。
頭の中は、まだぼんやりしています。