HOLY'S BLOG

試し編み中

前のベストは糸始末をやり終え、ひとつ小品を挟みながら、次のベストの試し編みを作っています。

オーダーをお受けする時、親しい友人なら、いくつかのリクエストを聴いて、後は好きにやらせてもらうのですが、初対面の方だと、その日の着こなしやお話から好みを観察して、柄の希望を伺い、毛糸の色見本帳からベースとなる一色を選んで頂きます。

時に「合わせたい色」をお聞きして、
「じゃあその色に対する差し色を」と、私も第一印象で選び、自信満々「こんな感じに作ってみます」といくつかの毛糸をまとめてお見せしてその場は終わるのですが、

さあ、試し編みをを思っていたように編んでみると、きれいと予想してたはずの色と色とがくすみあってしまうこともよくあることで、
そうなると練り直しです。

山に入り、「次のベストは、この岩と川の色を」などと閃き、芸術家気取りで降りるのですが、実際編んでみると、先に書いたように残念な結果となる訳です。

相手が親しい友人なら、「この色を選んだのなら、彼(彼女)にはこの色を入れたい」とすーっと選べることもあるのです。

その人、その友人に会ってる時を思い出して、どういう色を着てもらいたいか、考えます。

やってる最中は終わりのない答え探しのように感じますが、出来上がるとその費やした時間を忘れます。

今は、その先が見えてない時です。
あの自信はどこへ行ったのか。

今日はこんな時間になったので、寝ることにします。

困った机の上。