HOLY'S BLOG

ラグラン袖のアランカーディガン

出来ました!

オーダー主様に着て頂きました。
友人の旦那様です。夏の半袖シャツに無理やり着てもらったので、袖にゆとりが見られます。冬になって、長袖シャツを重ねたら、ちょうど良くなると思います。

後ろ姿は、撮るのを忘れましたので、こちら。

通常アランカーディガンは、前身頃のパターンをそのまま後ろ身頃に対象に並べ、センターの細いパターンで繋げてあるのですが、それだとちょうど背中でパターンが二分される感じになります。
それをしたくなくて、バスケットパターンを幅広にアレンジし、三つ編みロープパターンを追加しました。
これは単なる編み物オタク的なことです。

襟元。

左袖にポケット。

襟の形と、袖のポケットは、『世界の伝統ニット2 アイルランド アランセーター』(日本ヴォーグ社)に載ってた形を参考にしました。
襟の持ち出しは、お気に入りのmaillotのシャツにも似ています。
ポケットは、本では貼り付けになってましたが、玉ぶちポケットにアレンジしました。

ポケットは、両脇に付けてもよかったのですが、着るのが男子ですので、
ポケットある→物入れる→ニットであるにも関わらず、重い物でも入れる→寒いと手も突っ込む→容赦ない→ポケット破れる、伸びる、痛む。
という想像が付いたので却下。
袖なら、ちょっとポイントにもなるしと、玉ぶちで付けてみました。

ボタンは、イカリ柄(シャれた言い方だとアンカーっていうらしい)が入ってます。


身頃も袖も繋げて編んでいるので、接ぎ目はありません。

仕上げ洗いをしたら、編み地がとても柔らかくなりました。
重さも、一般アランに比べると、軽いです。多分、100g位は軽いと思います。

アランのラグラン袖カーディガンを編むのは、実は初めてでした。
長年の、「ラグラン袖のアランカーディガンを接ぎ目なく編めるんではないか?」が確かめられました。
さらなる改良の余地も感じています。

何度も計算した製図を書き直して自分で書いた物でさえ、迷って頭を捻ることもありましたが、結果オーライとなりました。

接ぎ目がないことで、着心地が良いんではないか?
シェットランドヤーンの二本どりで、通常のアランより細かい目で編んであるのは、相当あったかいのではないか?というふたつの予想は、この冬を越え、ご本人の口から漏れる時まで、お預けです。

バスケットパターンを編むのに、気がつくと、バスケットの目が飛んで編まれており、編んだ目を編み直すこともしばしば。やったことある方なら、「あるある」だと思います。