2020.08.31
ブックカバーチャレンジ6日目
飛んでブックカバーチャレンジ6日目
立花 隆著『青春漂流』
やはり今の仕事を始めた頃に読んだ。
初版1988年。表紙の立花氏も若い。
立花隆氏がインタビュアーとなり、先駆者となるべく道を切り開いた職業人との対話本。
ソムリエ田崎真也氏「とにかく早く大人になりたくて17歳で社会に出た」
染織家、冨田潤氏の修行時代、ひと枷の絹糸を解くのに、1週間かかったと。
その他の顔ぶれは、オークビレッジ 稲本裕、動物カメラマン 宮﨑学、フレーム・ビルダー長沢義明、コック 斎須政雄、鷹匠 松原英俊などなど。
レコーディング・ミキサーの吉野金次氏の「『はっぴいえんど』が5人目のメンバーとして吉野を受け入れた」には痺れた。5人目のビートルズと言われたジョージ・マーティンを彷彿とさせる。
プロローグから「恥なしの青春、失敗なしの青春など、青春の名に値しない」から始まり、
赤のポールペンであちこち引いた線のひとつ「ほんとうの人生論は語るべき対象というよりは、実践すべき対象なのだ」
青臭いを通り越し、泥臭い。
夏休みの宿題をあとひとつ残して。