2026.08.28
『カフェゴトーの記録』

取材を通して知り合った瀬谷薫子さんのご著書『カフェゴトーの記録』をほぼ一気読みしてしまった。
前半こそ、朝の楽しみとして読んだ数日があったが、この夏中取り組んだ仕事を発送した今日、夕方まで残りを一気に読んだ。
1番グッときた箇所は、ここで

私もいくつかの場所を去ってきたと思う。
本の後半になると、前半の話の流れから着地点を導き出すように、文章も熱を帯びたように感じられ、目が離せなくなってしまった。
終わり頃で、後藤さんが修行次第に読みこんだ本を今も読み返していて、ずっと信じてきた温故知新の考え方への確信を、私も自分が教科書のようにしてきた『北欧・伝統の編み物』から、新しいものを見出していたことと重なって、励まされた気持ちがした。
何より後藤さんの人柄に惹かれっぱなしだった。
人が一途に取り組むこと。
人と一緒に仕事をすること。
場所を持つこと。
作り続けること。
読み進めるに連れて、僭越ながらも、自分の仕事をカフェゴトーに置き換えるならば「働くセーター」は、パウンドケーキで、「働くカーディガン」は、チーズケーキだろうか、などと考えていた。
我が店のレシピを囲っているよりも公開しスタッフだけでなく、どこかの誰かが誰かのために作ることが文化として豊かなことは、
私が編み物の本を作る時と似ているのかなとも思ったりして。
(自分に例えるなんて、厚かましいこと甚だしい。)
それでも私も、買って消費することよりも、作り続けることを信じたいと思う端くれなんだ。
カフェゴトーに行かなくちゃ。
早く次の出張がないかな。
当てはないけど、行くか。行くしかないのかも。
この本のことを、あの友達にも話したい。
『カフェゴトーの記録』(大和書房)
瀬谷薫子 編著
後藤進 語り