HOLY'S BLOG

『カフェゴトーの記録』

取材を通して知り合った瀬谷薫子さんのご著書『カフェゴトーの記録』をほぼ一気読みしてしまった。

前半こそ、朝の楽しみとして読んだ数日があったが、この夏中取り組んだ仕事を発送した今日、夕方まで残りを一気に読んだ。

1番グッときた箇所は、ここで

 

私もいくつかの場所を去ってきたと思う。

本の後半になると、前半の話の流れから着地点を導き出すように、文章も熱を帯びたように感じられ、目が離せなくなってしまった。

終わり頃で、後藤さんが修行次第に読みこんだ本を今も読み返していて、ずっと信じてきた温故知新の考え方への確信を、私も自分が教科書のようにしてきた『北欧・伝統の編み物』から、新しいものを見出していたことと重なって、励まされた気持ちがした。

何より後藤さんの人柄に惹かれっぱなしだった。

 

 

人が一途に取り組むこと。

人と一緒に仕事をすること。

場所を持つこと。

作り続けること。

 

 

読み進めるに連れて、僭越ながらも、自分の仕事をカフェゴトーに置き換えるならば「働くセーター」は、パウンドケーキで、「働くカーディガン」は、チーズケーキだろうか、などと考えていた。

我が店のレシピを囲っているよりも公開しスタッフだけでなく、どこかの誰かが誰かのために作ることが文化として豊かなことは、

私が編み物の本を作る時と似ているのかなとも思ったりして。

(自分に例えるなんて、厚かましいこと甚だしい。)

 

 

それでも私も、買って消費することよりも、作り続けることを信じたいと思う端くれなんだ。

 

カフェゴトーに行かなくちゃ。

早く次の出張がないかな。

当てはないけど、行くか。行くしかないのかも。

この本のことを、あの友達にも話したい。

 

カフェゴトーの記録』(大和書房)

瀬谷薫子 編著

後藤進 語り